さとりの中で生きる

究極の自分軸ー中空の軸

自分軸を持つことは

充実した生を生きるためにかかせません

社会に翻弄されやすい現代人にとって

とっても大きなテーマです

 

私が昨年出版した電子書籍も

自分軸のつくりかたをテーマにしたものでした

 

さて、自分軸ときいて

どんなものを想い浮かべますか?

 

つよい『軸』というと

鋼のような硬くて重たい軸を

想い浮かべる人が多いかもしれません

自分の中に

すごい頑強な芯がとおっている、みたいな

 

でも、どうですか?

自分の中に、そんな重たい芯があったとしたら

 

安定感はあるのかもしれないけど

あんまり軽やかに動ける氣はしないですね

 

重くて密度の高い軸にしてしまうと

安定と引き換えに自由度が著しく奪われます

 

ほんとうにつよい軸は

中が空っぽ、という軸

 

空っぽだから

新しいエネルギーが常にとおり

満ちている

だから

自分軸がしっかりしている人は

かるくて、若々しい

 

物質として固まったものは

どんなに頑強なものでも

滅びへと向かうようになっています

 

それは、どこまでいっても

自我の領域を抜けることはありません。

 

どんなに強い軸を持っているとしても

自分というものを固定化してしまうと

力は衰えてしまう

自我の軸を強くすればするほど

重くなり、苦しくなる

 

中が空っぽの軸は

延々といのちが流れ続ける

エネルギーが溢れつづける

 

でも、わたしたちは

自我でつくった軸を

これがわたし!と決めつけてる

自我でいっぱいの軸には

大きなものは入ってくることができない

 

自分、というもの存在感がなくなっていくと

大きないのちが自由に出入りすることができる

 

だから、みずみずしいエネルギーに

満たされつづける

 

軸はブレてもいい

ただ、戻る場所を知っていることが大事

 

自分軸を強くしようとして

拳をにぎりしめたり

アタマで考えて試行錯誤しているのなら

自分軸はどんどん感じられなくなるんです

 

究極の自分軸というのは

『わたしが』という

『自我』がない状態だから

 

肥大した自我が

だんだんとおとなしくなるにつれて

わたしたちの自分軸は

しなやかで強靭な

揺るぎないものになっていきます

 

中空の軸

つよく、しなやかな軸

握りしめている『わたし』を手放せば

大きないのちはするすると入ってくる

そして

わたしたちの中をかけめぐる

わたしたちは

大いなるエネルギーのとおりみちであるとき

至福の中にあるのだから

 

あそびをせむとやうまれけむ

神遊りら