わたしたちが日常見ている月を
白い月だとすると
ブラックムーンリリスは
その月の影(シャドー)
そう、わたしは解釈しています
月は
私たちにとって
太陽とならんで最も身近な天体
その年齢域である7才までに
母親や近しい人たちからつくられた
自己イメージです
ですから
月は、本来の自分ではなく
周囲からの
「条件付け」ともいえます
「人生とはこういうものよ」
「こういうふうに生きていけば安心なのよ」
そんな親心によって
わたしたちは
本来のまっさらな状態に色を塗られていきます
そこに愛情が絡んでくれば
人はそれを信じて疑わなくなります
「わたしは、こんな人間なんだ」
という
確固とした信念ができあがります
でも、それは本来の自分ではないのです
月を本来の自分だと信じて生きれば
かならずその生は失敗します
子どものころの月のイメージによって
恩恵を受けることは少なくなかったでしょう
月の意識は無邪氣でかわいくもあります
その姿は、ほんとうに美しく
わたしたちを幻惑します
たとえば
わたしは月ふたご座ですが
軽快にコミュニケーションできて
いつも明るく
周囲を楽しませるキャラでした
私がいることで場が明るくなる
みんなから
そんなふうに言われる人氣者だったと思います
それは、10代後半から20代までは
なんとか通用した氣がします
でも
太陽期の25才過ぎくらいから
仕事や、公の場では
ふたご座の月のエネルギーでは
立ち行かなくなってきました
月のエネルギーは
ごく親しい人や
多めに見てくれるやさしい人には通用しますが
世の中で自分を表現していくとき
社会的には全く通用しないのです
本来の自分とは、「太陽」です
月は太陽のようにふるまいたがりますが
どこまでいっても太陽にはなれません
でも、人が太陽意識を獲得するのは
なかなかにタイヘンな、骨の折れることです
そこには、確固とした意志が要求されます
依存体質で、自分から働きかけようとしない人は
月のエネルギーのまま生きています
松村潔先生は、
「月の意識で生きたら犬以下」
と著書の中で書かれています
月以外の惑星意識は
わたしたちの成長の過程で
自らの意志のもとに獲得されていくものですが
月だけは
望む望まないにかかわらず
生まれ持って与えられているのです
それは物心ついたときからすでにそこにあるもので
自分自身と一体になっている
そして
月とともにあると
懐かしい安心感、ノスタルジーに浸れます
それは、ふるさとに似たような感覚で
だから
わたしたちが月の支配から抜けるのは
至難の業なのです
別に、月意識で生きたっていいじゃないか
楽で安心できるならーーー
って思うかもしれませんが
「☉太陽」ではなく
「☽月」の意識で生き続けると
何が起こるでしょうか?
ただ安楽に身をゆだねて
進化しようとしない生き方は
魂の本質からはずれています
月の動機で何かを起こすごとに
わたしたちは自己嫌悪に陥っていきます
そして
その魂の本質から外れた生き方によって
満たされない葛藤がつのっていくのです
ブラックムーンリリスは
その葛藤のはけ口としてはたらきます
月意識で一生を終えるということは
人間としての進化成長
ーたましいの目的を放棄している
そうわたしは捉えています
ブラックムーンリリスは
月の影
葛藤の捨て場所
それは、潜在意識の奥深くにあって
わたしたちに
重苦しく、強い執着のエネルギーを注いでいます
突発的で破壊的な本能衝動
強い性的なエネルギー
それは、見ないふりをしてきた
女性性の暗部かもしれません
私がリリスのことを知ったのは
占星術を学び始めるよりも
だいぶ前のことです
「りら」と名乗るようになって
10年以上がたちますが
実は、この名前も
リリスと関連があります
永きにわたって
貶められてきた女性性
その象徴であるリリス
次回は、その神話について書いていきますね
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