ブラックムーンリリスは
ホロスコープを読むうえで
とても重要な感受点です
ブラックムーンリリスは
実在の天体ではなく
地球の衛星である月が
地球から一番遠くなった地点を指します
月とリリスは、表裏一体
貞淑な妻、やさしい母のような白い月と
メス性の強い欲望と情動をためこんだ黒い月リリス
月の情緒がバランスを失ったとき
その負のエネルギーをため込む場所が
ブラックムーンリリスです
そして
その溜め込まれたエネルギーは
あるとき突発的に
劇的に噴き出して
わたしたちの人生を台無しにする力を持つのです
↓リリスについては、こちらの記事も参考に♪↓
ブラックムーンリリス-1「求めすぎる」という執着の闇
ブラックムーンリリス-2 月の意識で生きる危険
古代ユダヤの伝承では
リリスは、アダムの最初の妻とされています
『神が「男」と「女」を創造された』
と、創世記第一章に書かれています
アダムの妻といえば、イブ
イブはアダムの肋骨からつくられた存在です
そうすると
男性が主で女性が従
でも、もともと神さまは
男と女を同等の存在として同時につくられた
リリスはその後楽園を追放されますが
それは
アダムと同等に扱われなかったことに不満を抱き
ひとり楽園を出る自立の道を選んだから
と解釈されたりして
リリスは、今日、男女同権を訴える
フェミニズムのシンボルとして
掲げられる存在でもあります
楽園を出たリリスは
アダムを呪い、神を呪い
夜の魔女となり
堕天使サムエルの妻になったといわれます
アダムとリリスの間に生まれた子どもたち
ー「リリン」は
邪悪な存在とされてきました
リリスはもともと
古代メソポタミアの伝承に登場する悪霊ーリリートゥが
ユダヤ教に取り入れられたと考えられています
リリスも
リリートゥも
その語源はセム語の「ＬＹＬ」ー「夜」で
『夜の女性的存在』と解釈されます
リリートゥは
天と地をつなぐ神聖な樹の下に宿る鳥の女神で
性愛、誘惑、出産、疫病などの
女性的な領域を司るといわれます
男たちをたぶらかし、赤子たちに災厄をもたらす
おどろおどろしいメス性のイメージ
夜の闇とともにやってくるリリスの魔性を
人びとは怖れました
このリリスの伝承が暗示するものは何でしょうか？
ずっとずっと
わたしたちは
「忌むべきもの」をなきものにして
見えない場所に、遠い場所に、地中深くに
押しやってきました
でも、その忌み嫌われ
追放された想いやエネルギーは
消えるどころか
膨れ上がりつづけている
「氣づいてよ」
とメッセージを投げかけつづけている
この世の「聖」のもとに
封印された「邪」
この世の「善」のもとに
封印された「悪」
リリスの神話に触れるごとに
この世の善悪でははかれない
もっと根源的なエネルギーの脈動を感じます
もともとは、ひとつだった
けれど、善と悪に分かたれたふたつの月
それらは
善にみえて、善ではなく
悪にみえて、悪ではないのかもしれない
白い月と黒い月
これらは
ふたつでひとつ
そして
このふたつの月を統合し
それを超えないかぎり
わたしたちがほんとうの意味で
人生を生きるということはない
と思うのです
「月」を超えるということは
「感情」を超えるということです
感情に翻弄され続ける以上
わたしたちは、自分の人生を生きることはできません
白い月
黒い月
ホロスコープにおいて
このふたつの月がどうはたらいているのか
この生を台無しにしないためにも
それをまず知ることが
最優先なのかもしれません
～りらの響き～ 案内人 神遊りら
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