占星術の窓から

星とともに生きていこう

2023年4月

長野県伊那市に引っ越してきてから

8か月が経とうとしています

 

慣れ親しんだものあらゆる愛着を手放して

新しい土地で暮らし始めたわたし

自分のアイデンティティをすべて失ったようで

しばらくわたしは死人のように呆けていました

 

そんなわたしにエネルギーを吹き込んでくれたものが

3つあります

 

それは、伊那の自然

歌をつくって歌うこと

そして

占星術でした

 

7年前、西洋占星術界の重鎮である

マドモアゼル・愛先生とのご縁をいただいてから

先生のお話を聴き、占星術をそこそこかじってはいたのですが

人さまのホロスコープを見ようというところにまでは至らずにいました

 

 

先のブログにも少しだけ書きましたが

わたしはここ数年で

大切な人を失い、財産を失い

唯一のこっていた家も売って

長野の伊那市の貸家に住んでいます

 

正直、今まで情熱を注いできたものを

すべて失った感がありました

何のやる氣も起こらず

望む成果を遺せなかった自分自身に

失望、いえ、

絶望していたのかもしれません

 

もうこのままおばあさんになって

死んでいくのかなあ…

 

そんなときにふと

 

「占星術を一生の学びにしてみようか」

 

という考えが浮かびました

 

マドモアゼル愛先生のセミナー動画を見返し

それまで買いっぱなしにしていた

分厚い占星術の本を、少しずつ読み進めて

自身のホロスコープを

ひとつひとつ丁寧に読んでいくうちに

今までの人生は

「個」としての自分の意思よりも

もっと大きな何かに

突き動かされていたということが

 

本当の意味で腑に落ちました

 

人生の節目において

自分の意思とは別のところではたらく

不思議な力の導きを何度も感じてはいましたが

その節目の時期と星の動きが

ぴったり一致していたことに驚き

 

これこそは自分の核である、と

信じて疑わなかった自己認識が

塵のように吹き飛んで

 

言いようのない解放感と

高揚感に満たされていました

 

 

ようやくわたしは

自分の人生を悔やんだり

誰かを羨んだり

自分の行いを責めたりすることを

しなくて済むようになりました

 

神秘学と言われるものの学びを深めて

みえない世界のことにもう20年くらい携わってきて

 

見えないエネルギーが物質世界をつくっていること

すべては意識から生まれ

必然として起こっていること

 

そんなことはもう

じゅうぶん承知していたつもりでした

 

でも実際は

サトリの知識だけはあっても

中身がついていってなかった

 

依然、自分をずっと責め、悔やんでいてたんですね

あのときこうしていたら、、

なぜ、あんなことをしてしまったのだろう

もっと良いふるまい方があっただろうに

…って

そしてその責めは同時に

他者に対しても向けられていました

 

もう終わったことだ

仕方なかったんだ

だから、自分も他人も責めても仕方ない…

と、言い聞かせながらも

後悔と葛藤は消えていなかったんです

 

アタマばっかり

知識や情報ばっかり先行していて

理解したつもりになっていたけど

この世界を支えている

見えざる力を

結局は

信頼していなかったってこと

 

ホロスコープという

人生の可能性の地図、シナリオを

深く読みといていくうちに

 

上書きしたいと思っていた

悔やみ続けたできごとも

憎んでいたあの人も

喜ばしい感情を味わわせてくれた

あの甘美な想い出や

愛しいあの人も

 

それは互いに絡み合い、影響を与え合って

今のわたしを紡いでくれていた

 

そこでは

善悪や好悪の判断は薄らいでいて

ただ、なにか大いなる意思のもとに動いている

絶対的な法則のようなものが本当にある

と確信したんです

 

そして

善悪、愛着や憎悪は

そのときの自分自身の選択であったと

 

ものごとはただ起こっているのであり、

それらに意味づけしているのは自分の思考だったと

 

これまでも

絶対的ななにか、大いなる意思を感じる瞬間は

何度もありました

 

でもそれは

私の体験の中で起こる個人的確信であり

喉元過ぎればまた

不安と保身にさいなまれるという

絶対的な安心からは程遠い自分に戻っていました

 

でも

この占星術のホロスコープの中には

否定しがたい

分かち合うべき英知がある

それは

わたしたちの眼前に

確固とした象徴として示されています

 

ホロスコープに刻まれた情報量は膨大で

どこまでも深淵な質を持ちます

 

ひとつひとつの情報をただ伝えても

浅薄になってしまうだろうし

点のままの情報を多くを伝えようとすれば

支離滅裂になってしまいます

 

点から線、面へ、そして立体へ

あるいは

立体から面、線、点へと

 

その人の可能性をくみたて

ほどいていく

 

占星術のセッションは

ほんとうに刺激的です

 

50才を過ぎ

今さら占星家を目指すのか、という

心の声もあるけれど

 

それより、ただ淡々と

この「星の意識学」とともに

残りの人生を歩んでいきたい

と思うのです

 

カタチにすることや

成就することよりも

未知のプロセスを楽しむよろこびを

縁ある方々とわかちあえたら

ほんとうにうれしいです

 

~りらの響き~ 案内人 神遊(かみゆう)りら