今年の夏はいつになく暑い
でもなぜか
その暑さがそれほど苦にならない
昨年の今ごろは
コンスタントに書いていたブログも
この1年はほとんど手付かずの状態になっていた
昨年秋に初出版した電子書籍が
なかなかの好評で
次作の構想も大いに練っていた
でも
これもまた全く書けなくなってしまった
まあ、なんというのだろうか
今までエネルギーを注いできたもの
愛する人
お金
仕事
有形無形の所有物
それまでのやり方
方向性
すべてが消え失せ
機能しなくなってしまった
エネルギーを得る対象
エネルギーを注ぐ対象
しがみつくものさえ見当たらない
この、無に落ちていく感覚
7年前に夫がなくなったときと
とてもよく似ているけど
まったくちがってもいる
そんな状況のなかで
生きていくために遮二無二
からだを動かしてはたらいた
そんな一年が過ぎようとしている
人からすべてを指示されて
そのとおりにただ仕事をこなす
カラダの限界を超えるまで
肉体を休みなく動かし続ける
今まで
いろんなジャンルの仕事をしてきたつもりでいたけど
いわゆる『肉体労働』というものを
これほど集中的にやったことがなかった
そんなことをなんでこの年になってやりだしたのか
まあ
何かしら生きる糧を得なくてはならなかったのがひとつだけど
日々疲れ果てている私を見て
あなたなら
もうちょっとマシな仕事があるだろう
と周囲はいうけど
肉体のエネルギーがカラカラになるまではたらく
そんな流れになってしまった
なぜこの仕事をすることになったのか
今は、腑に落ちているのだけどね
私は生まれてこのかた
ずっと嵐の中で翻弄されてきた、、
今になってみれば
マボロシのなかで
勝手に翻弄されて
勝手に遊んでいた、って感じなんだけど
その嵐の中で
どうやって居心地のいい場所を見出していくか
高度の敏感症の私には
それが常なる課題で
死活問題でもあった
ふりかえれば
居心地のよさを求めて
ほんとうの自分さがす
それにすべてを捧げてきた
そんな数十年だった
オーバーに聴こえるかもしれないけど
ぜんぜん過言ではないかなぁ
同じ体験をしても
私の中で起こっている混乱は
尋常じゃあなかった
限界まで昂り、沈下し
乱高下する思考や感情の嵐の中で
ほんとうの自分ではないものをふり落とす
愛しい人との別れ
経済的な困窮
犯してしまった過ちへの自責の念
深い後悔、葛藤、、
そんな怒涛の体験にのみこまれては浮かび
暗闇のなかの一縷の光
「ほんとうの自分」という光の一瞥を果たす
そんな経験を繰り返して
混沌の中で自分なりの秩序を見出しては
私は理解した!…つもりだった
最後の鎧を脱ぎ捨てることができた
積年の苦しさからもう解放された
…つもりだった
私は達成した!
もう、幸せだ!
幸せを感じている!
……のはずだった、、、
無理やりにでも
苦しみを終わらせて
自分を幸せに仕立て上げようとしていた
そんな強迫観念があった氣がするね
一時的に好転したように見えても
また、悪化したように見えても
幸せのように見えても
不幸なものに見えても
それは絶対じゃあない
苦しみや不安は決してなくなることはない
「いまここ」の苦しみからの自由と解放
それを求め続けることが
幸せを実現するようで
実は、幸せをとおざけていたわけです。
いまここ、が耐えられない
いまここ、にいられない
いまここ、が受け容れられない!
「もっと」
ほしがる
求める
だから
今ではない「いつか」
ここではない「どこか」に
「もっと良いなにか」を見出し
つくりだそうとする
波動の法則からいえば
それがまったく不可能であることは
アタマではイヤというほどわかっているつもりだったのに
「足りないから、もっと」の求める意識は
いまここ、が不満
このままじゃいけない
あるがままの自分じゃいけない
って発振です。
「いまここ」の状態が
「次の瞬間」をつくりだす
そんなシンプルなこと
何十年も前に知っていたはずなのに
シンプルな法則ほど
実践がむずかしい
なぜなら
そんな簡単な
シンプルなことを
アタマは知識として知っていても
採用しない
アタマでわかっている情報が
実際にハラにおちて
それが活用されることの
なんとむずかしいこと
そこには大いなる抵抗がある
どんなすごい情報も
それを生きなかったら
クソの役にもたたない
波動や周波数
現実がつくられるしくみ
今まで人にもたくさん語ってきた
でも
自分がそれを生きていなかったら
虚しさは増すばかり
わたし、それを生きていなかった
今ここを、生きていなかった
わたし、できてないじゃないか
ただ言うだけでさ
できてないじゃないか
ウソつきじゃないか
ペラペラとわかったふうに言うだけで
わたし、全然「生きて」ない、、
虚しさ
ただ、虚しさだけ
あーあ
慣れない肉体労働の日々
なんでわたし
時給1100円の肉体労働してるのかな
しかも
仕事も遅いしうまくできない
ハッキリ言って無能
もっと自分には能力があると思ってた
けっこうアタマもいいと思ってた
職場でも出世は早かったし
独立してからも、クライアントにも恵まれた
自分の才能をいかした仕事をして、、
そういう道を広げていくはずだったのに、、
今までやってきたことが
今この瞬間では何の役にもたたない
カラダを引きずるように家に帰り
ソファに倒れこむ
心もからだも
もう、とりつくシマがないほどに
エネルギーが枯渇して
ああ
もう、なんにもなくなってしまった
すっからかん
もう、このまま存在が消えてしまうのではないか
ああ、もうそれもいいか
ああ、もうそれを考えることすら
どうでもいい
何も考えられない
ただ、深い谷におちていくみたいに
深くて暗い
闇、、
ああ…?
暗闇
こんなところはとっても怖いはず
早く脱け出なければって
ずっとずっと
もがいてたはず
こんな暗くてじめっぽい
低い場所はイヤだと
光の当たる、高いところへ
いつもいたいと思っていたのに
認められ
抜きんでていたいと
立派でありたいと
がんばってきたのに
今まで必死に守ろうとしてきたもの
そして同時に
必死に取り去ろうとしてきたもの
『自分』
その自分が
自我、が
どんどん薄くなる
消えていく
どうでもよくなる
どうでもいい
ああ
どうでもいいや
もう
くたびれたなあ
もう
どうでもいいや
あはは、、
ふう、、、
なんだろうなあ
この感覚
かたまっていたものが溶けていくよう
こんがらがった糸がほどけていくよう
自我ーエゴ
わたしが、わたしが、、の意識
「自意識」が
エネルギーの自由な流れを奪う
ほんとうは
大河として流れることができるのに
「自意識」はその自由を拒否して
水のひとしずくとしてがんばろうとする
私がやらなくては
自分が、成し遂げなくては、、
だって
世界は「わたし」がつくっているんだよ!!!
………
………
………
ん、、
「わたし」?
わたしって?
あれ?
あれれ?
あれれれ、、、
んはあああああああ
『いない』
わたしがいない?
あそびをせむとやうまれけん
神遊りら